フリーランスという働き方に憧れて独立したものの、思っていたより大変だった——。そんな声を耳にしたことはありませんか?
実際、多くのフリーランスが1年目に「もっと準備しておけばよかった」と後悔するポイントを抱えています。筆者自身も会社を辞めて独立し、右も左もわからずに走り出したことで、時間もお金も無駄にしてしまった経験があります。
この記事では、そんな体験から導き出した「フリーランス1年目にやっておけばよかった7つのこと」をご紹介します。これからフリーランスになる方、あるいは現在1年目の方は、ぜひ参考にしてください。
1. 収入の柱を分散しておく

独立直後は、どこから収入が入ってくるか分からない不安定な状態です。そのため、最初から1つのクライアントや案件に依存しない仕組みを意識しておくべきです。
たとえば以下のように分けるとリスク分散になります。
- メインの請負案件(例:月10万円のWebライター)
- 小さな複数案件(例:note記事執筆、ココナラ販売)
- ストック型収益(例:ブログ、YouTube)
筆者はこれを怠ってしまい、ひとつの案件が終了した瞬間に収入ゼロに。焦って営業しても結果は出ず、メンタルも削られました。
2. スキルアップの時間を確保する

案件をこなすことで生活は回りますが、それだけでは将来の成長につながりません。1年目こそ、「学び」の時間をスケジュールに組み込むべきです。
特におすすめなのが:
- 書籍やUdemyで学ぶ(毎月1冊以上)
- 業界セミナー・勉強会への参加
- ポートフォリオ用の自主制作
継続してスキルを磨くことで、単価アップや新しい仕事につながります。
3. 名刺・SNS・ポートフォリオの整備
自分のスキルや実績を「伝える力」がなければ、どれだけ能力があっても評価されません。名刺・SNS・ポートフォリオの3点セットは早めに用意しておきましょう。
- TwitterやInstagramで実績を発信
- Canvaなどで簡単なポートフォリオ作成
- オンライン名刺(Eightなど)を用意
これらは営業ツールとしても使え、クライアントへの信頼感にもつながります。
4. 契約・お金の知識をつけておく
トラブルの多くは「契約」と「お金」から生まれます。筆者も「口約束」で進めた案件が未払いになるなど、1年目は苦い思いをしました。
以下の基本は押さえておくべきです:
- 見積書・請求書の出し方
- 契約書テンプレートの整備
- 源泉徴収・確定申告の流れ
最近では、クラウド会計ソフトや契約書作成サービスも豊富なので、それらを活用して仕組み化するのがおすすめです。
5. 「相談できる仲間」を見つける

フリーランスは孤独です。困ったとき、迷ったとき、気軽に相談できる仲間の存在は心の支えになります。
筆者はTwitter経由で知り合った仲間と情報交換することで、仕事の進め方や単価交渉の悩みを解決できました。
交流を持つ方法としては:
- X(旧Twitter)での発信&交流
- オンラインサロンへの参加
- コワーキングスペースでのつながり
仕事にもつながることが多く、コスパのいい「投資」と言えます。
6. ライフスタイルのリズムを整える
自由な時間があることで生活リズムが崩れる人が少なくありません。筆者も最初は深夜まで作業して昼起きるような生活になり、集中力が落ちて非効率に。
そこで以下の習慣を取り入れたことで安定しました:
- 毎朝同じ時間に起きる
- 朝は散歩や筋トレをしてから作業に入る
- タスク管理アプリ(Notionなど)で予定を明確に
フリーランスは自分の健康と生産性を守るための仕組みづくりが大切です。
7. 「仕事がなくなる前提」で動く
1年目は仕事が少ない状態に慣れていないため、「今の仕事が続く」という前提で動いてしまいがちです。しかし、フリーランスに安定はありません。
だからこそ、
- 常にポートフォリオを更新
- 実績をSNSで可視化
- 数ヶ月先を見据えた営業活動
を習慣化する必要があります。
筆者はこの「先手の営業」ができていなかったため、案件終了→焦って探す→条件の悪い案件を選ぶという悪循環に陥ってしまいました。
まとめ|1年目の学びは「未来の自分」への投資
フリーランス1年目は、自由と引き換えに多くの不安を抱える時期です。ですが、その期間にどれだけ準備し、行動できるかで、2年目以降の「生きやすさ」は大きく変わります。
もう一度、やっておけばよかった7つのことを振り返ると…
- 収入の柱を分散しておく
- スキルアップの時間を確保する
- 名刺・SNS・ポートフォリオの整備
- 契約・お金の知識をつけておく
- 相談できる仲間を見つける
- ライフスタイルのリズムを整える
- 仕事がなくなる前提で動く
これからフリーランスを目指す方は、ぜひこれらの点を意識して、安定したキャリアの土台を築いてください。